香炉とお香

実家の片付けをしていたら、押し入れの奥の方から香炉をみつけました。

木箱に入っていたので、何やら高価な品か!と期待して開包してみたら、香炉が出てきました。

さっそく、お香屋さんを探して買いに行きました。まったりしすぎず、爽やかでキレが良いがほのかな暖かみの余韻が残る、色で言えば薄ピンクをイメージするような香りを探しました。

さっそく、香炉で香りを楽しもうと思ったら、お香の立て方がわからないのです。仏壇の、お線香を思い起こすと、香炉灰が必要なはず、と気が付き、次に、仏具屋さんへ急ぎました。

やっと準備が整い、香りを部屋中にくゆらせてみました。

暫く楽しんでいると、私はだんだん頭痛を覚え始めました。そうこうしているうちに、お香の香りが身体全体にまとわりつくように感じ始め、臭いからすぐにも解放されたくなって、窓を開け放ち、お香が燃えきるのを待ちました。

使い方を誤っていたのか、お香の選び方を誤ったのか、私はお香の風情を楽しめない体質なのか、わかりませんが、残念な結果になりました。

ただ、この香炉にはすぐに愛着を覚えたので、置物として部屋に飾っています。

 

翼の周辺

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