まだまだ霧の中・・・

かなり前に考えて居たことですが、まだまだ・・・、継続中です。

研修の中で、参加者が主体的になるために、ファシリテーターは参加者にどうかかわっていくか?

この問いに対して、教育的二律背反問題の事を考えていた時期がある。教師が学生に対して、学生主体などをあげ、授業などで「主体的に動きなさい」という教師のかかわりは、そのかかわりをすること自体が、学生に主体的に動くことを阻害することになるのではないかと。教師が主体的に動くように言った通りに学生が動くのであれば、それは既に主体的ではなく受身的であり、教師の言った通りに動かなければ、主体的には動かないことになる。
では、この問題にどう対処していけばよいのであろうか。パーキンソンは、「誤りから学ぶ教育に向けて~20世紀教育理論の再解釈」(2000)の著書の中で、“教育のダーウィン的理論”からの視点で教育の再解釈をしている。ダーウィン的解釈による教育理論は、「誤りからの学習」といい、学生は知識、行動、自己概念を創造するが、間違い易い創造者であり、秩序を求める生命体であるため、間違い・誤り・不十分さを発見することにより、いつでも知識や行動を発展させられる。また、現在の知識や行動を修正することにより学び、向上し、成長する。この理論は、学生が本質的に善良で賢く、好奇心があり、学習に意欲的であることを仮定していない。認知的不均衡に出会い間違いを認識すれば、学習は生じる。教師がやることの最も重要な点は、学生のための教育的環境を創造することである。その環境下で学生は、自らの実際の行動や知識の間違いや誤りを認識、発見することができ、それらを排除し、もう一度試みることができる、述べられている。
このことをヒントに、ファシリテーターとして、研修の参加者にかかわるとしたら…、まだ結論にまで達していなくて、まだまだ「旅の途中」というか、霧中(夢中)です。