フィードバックについて
■フィードバックとは
元来、自動制御回路などの電子工学の分野で使用されていました。様々な使われ方がありますが、人間関係の中では、次のように用いられています。
それぞれの行動が他者の人にどのような影響を及ぼしているかについての情報提供や受け取ったりする情報の相互に交換することを、フィードバックを呼びます。人間関係トレーニングの場では、他者は自分自身を映し出す鏡であり、どのように他者に映っているかの情報を得ることで自己の洞察を深めていくことつながります。
■効果的なフィードバックをするための7つの視点
○記述的であること
相手に伝える時は、評価的や一般的に言のではなく、言動などの事実を具体的に、記述的に伝えることが大切です。
○「私」メッセージであること
一般論で伝えるのではなく、「私は・・・・・のように考えました。」「私は・・・・のように感じました。」というように、私メッセージで伝えることが大切です。例えば、相手が行った行動により自分自身が感じたことを伝えることにより、フィードバックを受けた人は自分の行動が相手にそのような気持ちを抱かせていること(影響を与えていること)を知ることができます。このようなことは、フィードバックを受けた人には、とても意味があります。
○必要性が感じられること
フィードバックを与える方も受け取る方両方が、フィードバックの必要性が十分に感じられていることが大切です。フィードバックをする時「とにかく言ってしまえば終わり。」というように、送り手が自分の欲求を満たすだけで終わってしまう場合があります。これは受け手の存在を無視したことになるので、そのフィードバックが有効に機能する可能性は少なくなります。フィード
バックは押しつけるもではありません。
○行動の変容が可能であること
フィードバックは、それを受け取る人が、フィードバックにより自分の行動が変えられる可能性があることやコントロールすることができそうな内容であることが大切です。
○適切なタイミングであること
フィードバックは、出来る限りそのタイミングが適切であることが大切です。フィードバックは、一般的に、指摘される行動があった直後、出来るだけ早い時点ですることが最も有効です。
○伝わっているかどうかの確認をすること
フィードバックを伝えた人は、相手に自分の言いたいことが伝わったているかを確認することが大切です。
○多くの人からフィードバックを受けること
フィードバックをなされる場合は、送り手も受け手もグループメンバーと一緒になってそのフィードバックの正確さを確認する必要があります。必ずしもフィードバックの送り手が言っていることが正しいとは限りません。そのフィードバックの印象が一人だけのものか、その他の人たちにとっても同じような印象なのか調べてみることも大切になります。