雨の日と古傷
「雨の日は古傷が痛む」とはよく言ったものだ、と思っていました。
今年の秋は雨の日が多いせいか、この言葉が思い浮かびます。
私は、このことわざを実際に体験している者の一人です。子供の頃からお転婆とかそそっかしいなどとよく言われていました。確かに向こう見ずなところがあって、間違いなく成功不可能と思われることをしでかしていました。高すぎる所から見事に飛び降りてみようとか、広すぎる小川を見事に飛び越えてみようとか。いずれも失敗していました。そして、なんといっても、整形外科とか接骨院にお世話になる頻度が半端ではありませんでした。主に骨折と捻挫です。いつも、白いもの(包帯)が、体のどこかに巻かれていました。
そのような時期を経て、相当大人になった昨今では、かってのような無謀なことこそしなくなり、むしろ、大事をとって遠回りを心がけるようになりました。新しい傷をつくってしまっては大変ですから。
ただ、完治したはずの古い傷が、天気を知らせてくれるのです。
雨の日、雪の日、梅雨シーズン、台風がやってくる時は、はずれない気象予報士になっています。
これには、しっかりした科学的根拠があるようです。気圧と体内のヒスタミンという物質との関係があるようです。これは、自律神経に影響を及ぼして、そのバランスを崩すとも言われています。ですから、傷のみならず、倦怠感や頭痛などの辛い症状がでることもあるようです。これらは、「気象病」と呼ぶそうです。
解決策、改善策としては、血行を良くすることとされています。
私は長年、ストレッチを習慣としています。心と身体を柔軟にしたいとの思いが最大なのですが、そもそもの柔軟の素が血行であることはいうまでもなく、昨今気づいた「気象病」対策にも役立っているのだと思うと、気をよくして継続の意志を固くしているところです。