マインドフルネスと私 その3
マインドフルネスをアウトドアでやってみました。
ある快晴の日、職場の昼休み、食後の散歩を兼ねて職場近くの公園へぶらりとでかけて、「そうだ、マインドフルネスをしよう」と思い立ったのです。
それは、余り芳しいものではありませんでした。
何せ、500mほど先にある私鉄の駅に、ひっきりなしに電車が往来し、警笛が鳴りやまないのです。
座ったベンチの隣のベンチに、母子がやってきて、お弁当を広げ食べ始めたのです。そのお弁当の美味しそうな香りが風にのって漂ってくるのです。それに、よちよち歩きを始めたばかりの子供は、見るもの聞くものに反応して、キャッキャッと可愛らしい声で笑い続けているのです。
少し離れたベンチには、散歩途中の高齢の女性二人が腰かけ、大きな声で世間話を楽しんでいるのです。
いやいや、いつもの、ICレコーダーから聞こえる生活音どころではありません。
途中、いつの間にか、集中先が、お弁当の香りになっていたり、子供の笑い声の先にあるものが気になったり、世間話に聞き入ってしったりでした。はっとして、元の集中場所に戻ることが度々でした。このように、意識を自分の内側の一点に集中することが如何に難しいかを、改めて痛感しました。
でも、「小春日和の柔らかい日差しの下で、爽やかな秋風に吹かれて、風の音だけに包まれて、安心して自分の内面を見つめる時間」には程遠かったけれども、「のんびりとして、穏やかで温かい気持ちでいるひと時を過ごしていること」に、ほっくり笑みが漏れました。