会話は面白い
電車に乗って座っている時、目の前に立っている女性二人の会話が、聞くともなしに耳に飛び込んできました。
一人の女性が、「この頃、加湿器が売れているらしいわね。」と、もう一方の女性に話しかけたところから二人の会話が始まりました。
「コロナの影響でしょうね。でも、うちは、加湿器どころか除湿器つけっぱなしよ。古いマンションだから今の時期は結露だらけで、湿度には事欠かないわ。」→「うちは戸建てだから、隙間風だらけで寒くて。それに猫がいるから、部屋の扉は全部少しずつ開けているからなお寒い。」→「小さい頃に住んでいた家も戸建てだったからわかるわ。部屋の移動がつらいのよね。だから家族全員、お茶の間にいつも集まっていたわ。」→「お茶の間って、リビングルームのことよね。一体、何が違うのかしら」→「畳かフローリングかの違いかしら・・・」→「今時、お茶の間って言って、若い子はわかるかしら。もう死語なんじゃない?」→「こちらは、今の若い子の言葉でわからないことだらけだけどね。」→「通じ合うって難しいわね。」という具合でした。
加湿器が発端の会話が、最近は、用語の扱いが世代間で難しくなっていることへ発展していることが、面白く思ったことの一つ。
そして、もう一つは、茶の間についてです。確かに、茶の間とか畳の部屋が、珍しいものになりつつあるかもしれません。そして、“お茶の間カフェ”などといったものが登場して、昔を懐かしむ時代になっていることを、面白く感じました。
会話は、言葉のキャッチボールともいわれます。できれば楽しいし、聞いていても楽しいです。他方、会話は苦手で・・・という悩みを抱える人の声も聞かれます。